2026年4月11日

Linked Open Data チャレンジ 2025 実行委員会


【開催報告】LODチャレンジ2025 授賞式シンポジウム



 2026年3月15日(日)、Linked Open Data チャレンジ 2025 実行委員会は LODチャレンジ2025授賞式シンポジウム を開催、受賞作品の表彰を行うとともに、受賞者の方々による作品紹介や技術解説が行われました。
 多数の皆様にご参加頂き、企業活動や研究、シビックテック活動や個人での活動等においてデータを活用した様々な取り組みを進められてきた皆様に交流を深めて頂きました。
 当日のプログラム等の詳細はこちら、受賞作品一覧はこちらをご覧ください。



表彰及び受賞者による作品紹介


最優秀賞

作品名 GSJ 地質図凡例LOD ― 地質単元・年代・層相を統合した知識基盤(ZFK)  並びに
GSJ 地質年代LOD ― 時間軸参照のための基盤データセット
応募者名 内藤 一樹
審査講評 本作品は、5万分の1地質図幅の凡例情報を岩相・年代など5種のエンティティに分割し、LODとして公開した知識基盤データセットです。 地図凡例は、各地質単元の名称や年代区分、層相的まとまり等を体系的に整理した、地質図解釈の中核となる知識構造です。 このような利用価値の高い情報をRDF化するとともに、各種APIの提供や多様な機械可読データとの相互連携を可能とし、優れたLODとして整備されている点を高く評価しました。今後の継続的なデータ拡充と活用の広がりを期待しています。
副賞 賞金5万円
発表資料 001_d008_d009.pdf


ゴールドスポンサー賞: IIJ賞(株式会社インターネットイニシアティブより提供)

部門賞: データ作成部門 優秀賞

作品名 OdGenji:源氏物語の香りDB
応募者名 大井 将生、中村 覚
審査講評 <IIJ賞>
源氏物語に登場する香り表現をLODとしてデータベース化する着眼点が斬新な作品です。 香りの源や場所、文脈をRDFとして構造化しグラフで可視化することで、同じ言葉でも体験の意味が変わることが示されています。 物理センサーで計測可能な香りがその場にないにもかかわらず、言葉そのものが体験を呼び起こすのが不思議です。 将来的にセンサー情報やLLM等と組み合わせ、AR/VRの没入体験へ発展する可能性も感じます。

<データ作成部門 優秀賞>
生成AIを用いて、日本の古典文学における臭覚情報をLOD化した先進的で独創的なデータを評価します。 作中の香りの描写が場所や知覚者等とつながることで、さらに作品とつながれる可能性を感じる素晴らしい作品です。 今後は、作品間をつなぐような取り組みや、他の感覚情報に拡張した取り組みとなることを期待しています。
副賞 <IIJ賞>amazonギフト券、IIJノベルティグッズ
<優秀賞>賞金2万円
発表資料 002_d014.pdf


部門賞: データ活用部門 優秀賞

作品名 電車から街を眺めてみよう
応募者名 uedayou
審査講評 鉄道オープンデータを効果的に活用し、電車の進行に応じた沿線景観の可視化を実現した点を高く評価します。 自動再生による表現、GPS連動、ログ再現など、発想・実用性・完成度を兼ね備えた設計は、データ活用の優れた実践例といえる素晴らしい作品です。 また、過去作品を基盤とした継続的な取り組みも特筆すべき点です。今後のさらなる発展と展開を期待します。
副賞 賞金2万円
発表資料 003_a022.pdf


ゴールドスポンサー賞: ソケッツ賞(株式会社ソケッツより提供)

学生奨励賞

作品名 Handwritten-Stroke-LOD
応募者名 直塚 亘
審査講評 <ソケッツ賞>
文字を書くという行為そのものをLOD化する取り組みです。 データセットの公開にとどまらず、手書き入力インタフェースからデータを自動生成し、人間による感性的な評価情報まで収集できる機能を備えたアプリも実装されています。 KanjiVGやDBpediaと連携した設計に加え、データ生成から活用までを一体的に示した総合力を高く評価します。

<学生奨励賞>
手書き文字の筆跡をデータ化することに加え、読みやすさや芸術性の感性評価、文字コードや構造情報へのリンク、フォントとしてのダウンロード機能などを持つユニークな作品です。 教育利用以外にも、書くことの楽しさを再認識できるという点で誰にでも開かれたプラットフォームとして高く評価します。
副賞 <ソケッツ賞>Amazonギフトカード、ノベルティTシャツ
<学生奨励賞>賞金5千円
発表資料 004_d016.pdf


テーマ賞: LOD活動賞

作品名 ウィキデータ語彙素 ~ デジタル公共財としての辞書のLOD作成プロジェクト
応募者名 東 修作
審査講評
ソケッツ賞
Wikidataの語彙データを拡充していく活動を主体的に実施していることを高く評価します。 本賞受賞をきっかけで活動がより拡大することを期待します。
副賞 賞金5千円
発表資料 005_d021.pdf


テーマ賞: 公共LOD賞

作品名 自治体DX計画一覧
応募者名 林 美鈴
審査講評 自治体コードとDX計画を紐付けて体系的に整理したもので、5年にわたり更新・整備・公開がなされており、データの公共的価値と継続的な取り組みを高く評価します。 さらに、作成したデータのダウンロード数も多く、さまざまな活用がされていることから、その有用性と社会的意義の大きさが示されています。 今後、自治体網羅性の向上、より高度な分析・活用を可能とする基盤データとしての発展を期待します。
副賞 賞金5千円
発表資料 006_d018.pdf


テーマ賞: プログレス賞

作品名 司法試験問題LOD
応募者名 西野 文人、佐藤 健
審査講評 司法試験問題という社会で重要な情報を構造化して、LODとしてオープンにアクセスできるようにしたもので、昨今のAI活用にも貢献する素晴らしいデータです。 これまでの司法に関する様々なLOD構築の継続的な取組も含め、高く評価いたします。
副賞 賞金5千円
発表資料 007_d022.pdf


テーマ賞: 教育LOD賞

作品名 りかナビ
応募者名 澤邉 将信
審査講評 教科書LODと学習指導要領LODを活用した中学校理科向けの学習支援アプリです。 学習内容の一覧、動画への導線、確認テスト、達成度の保存などの機能が揃い、シンプルな構成ながら丁寧に作り込まれており、高い完成度がうかがえます。 学習の見通しを持ちにくい生徒への支援という観点も意義深く、LODの教育活用の可能性を具体的に示していることも高く評価できます。 今後、他の教科や校種への展開にも期待します。
副賞 賞金5千円
発表資料 008_a011.pdf


テーマ賞: こどもLOD賞

作品名 デジタル地球儀
応募者名 チームS
審査講評 オープンデータを活用した”地球儀”を中心においたUIにより、世界と日本の違い・特徴を感じられるデジタル地球儀アプリケーションです。 Webブラウザのみで実行でき、様々なプラットフォームで体験できるように開発されている点も高く評価しました。 複数のテーマを重ねて閲覧できる機能があると、より学習の効果が高まると期待します。 幅広い年代の地理の「学び」に役立つので、広く活用されることを期待して表彰します。
副賞 賞金5千円
発表資料 009_a008.pdf


テーマ賞: オントロジー賞

作品名 オントロジー構造を活用した気象用語4択クイズアプリ
応募者名 土井 浩平
審査講評 気象庁のWebサイトに掲載されている気象用語の定義文から構築したオントロジーを基に、SPARQLクエリによって4択の選択肢、解説、知識グラフを自動生成する気象用語4択クイズアプリを構築しています。 オントロジー構造を活用することにより、正解の用語と意味的に近い誤答の生成と同義語の排除を実現しており、オントロジーに基づくLODを利用したアプリとして高く評価します。
副賞 賞金5千円
発表資料 010_a029.pdf


学生奨励賞

作品名 フェリーウィキ
応募者名 東京福祉専門学校 IT医療ソーシャルワーカー科
審査講評 全国の船舶と航路の情報を複数のデータソースから収集して公開しており、一般旅客船はもちろんのこと屋形船や沈没船に至るまで幅広くカバーされている素晴らしいデータセットです。 Webアプリケーションのマップ上で航路を移動する船を眺めていると、フェリーに乗って旅に出たくなる魅力があります。
副賞 賞金5千円
発表資料 011_d001.pdf


学生奨励賞

作品名 Highrail 全国障害福祉サービス事業所マップ
応募者名 東京福祉専門学校 IT医療ソーシャルワーカー科
審査講評 全国の障害福祉サービス事業所のデータを整理して検索できるようにしたWebアプリケーションです。 福祉専門学校の特性を活かした障害福祉サービス分類の体系化が素晴らしく、地域情報と組合せて検索できる有用なツールだと思います。 福祉に手厚い地域を示したり、自然言語で検索できるようにしたりする等、将来の展開も楽しみなツールです。
副賞 賞金5千円
発表資料 012_a034.pdf



スポンサートーク

スポンサーの株式会社ソケッツ様、株式会社インターネットイニシアティブ様より、それぞれの団体の取組についてご紹介いただきました。
発表資料 株式会社ソケッツ様 資料
株式会社インターネットイニシアティブ様 資料




LODチャレンジ2025実行委員挨拶、活動報告等

実行委員長の鈴木より開会のご挨拶及び活動報告を、審査委員長の武田より閉会のご挨拶を行いました。




本件に関するお問い合わせ先

Linked Open Data チャレンジ 2025 実行委員会 事務局
office@lodc.jp